「グー・チョキ・パーの木」 日陰の三大樹木として、カクレミノ(隠れ蓑)、ヤツデ(八つ手)そしてアオキ(青木)を上げてみました。カクレミノは、ウコギ(五加)科の常緑の広葉樹、高さ8メートル位になる雌雄異株の亜高木で、海に近く湿気の多い常緑樹林内に自生。葉は革質で光沢のある単葉ですが、幼木や若木の葉は深く3~5裂、成木や老木になるに従い、切れ込の浅い2裂の楕円形となり、時間の経過と共に、全縁の葉に変身するからおもしろい。カクレミノは日陰に強いことから、日当たりのよくない庭の片隅をカバーしてくれます。名前の由来となっている「隠れ蓑(和名)」とは、葉が小枝の先で重なり合っているイメージを簑(みの)に見立てたのか? この簑を身にまとうと自分の姿を隠すことができることから、人の目を欺くために使う着物としました。1株の樹木の中に、形の異なる葉をつけていることも人を欺くための手段だとすると、かなりなイメージダウンです。別名として、ミツデ(三手)、カラミツデ(空三手)、テングノウチワ、ミソブタ(味噌蓋)、ミツナガシワなどがあります。花期は6~8月、両性花と雄花が混じってつき、果実は長さ1cm程で、先端に花柱を残したまま晩秋に黒紫色に熟すので、暗い森の中のアクセントになります。ある日のこと、森の中で子ども達と葉っぱのジャンケンゲームをやりました。お互いに葉をお尻の後ろに隠しておいて、ジャンケンポンで3枚の何れかをパッと前に出して勝負!たかがジャンケンされどジャンケンですが、けっこう楽しんでくれました。 |
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